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概要

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245 無 念見たら戦争をしてはいけないのだと思い出して下さい。そして皆さんはお元気ですばらしい人生を送って下さい」と記念に差し上げています。 被爆六十周年いまだ核兵器廃絶にならず残念でなりません。命の続く限り核兵器廃絶を訴え悲願達成までがんばり続けます。(安芸郡府中町在住)(被爆時 十四歳)無 念山城  進 「行ッテマイリマス」 当時、広島高等師範学校附属山中高等女学校二年生であった娘は、何時ものように元気よく自転車で出発した。芸備線中深川駅まで約五粁の道を通っていた。予感がしたのかあの日は娘の後姿が見えなくなるまで見送った妻は、閃光一過、広島市が生地獄と化したと云うことを聞いた驚きは格別であった。 日浦国民学校に通勤していた私は、丁度校門をくゞると同時に電光の如き閃きと爆発音、頭をなで去った爆風を受けた。校庭で遊んでいた児童達はわれ先にと裏山に避難した。昼前から傷ついた人達が三三五五日浦峠を越して行く。四時下校して可部町まで帰ると、全身火傷した人、赤鬼にような顔になった人達が続い