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概要

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238に黒い顔で亡くなりました。 あの日を生き残った者も常に体の不安を感じています。体の傷は治せても心の傷は治すことは出来ません。 広島、長崎への原爆投下から核時代が始まったのだと言えましょう。こんな大きな犠牲にもかかわらず、世界の国は競って核兵器を開発しています。この開発競争のため核実験がくり返されています。広島は世界最初の被爆都市として核兵器廃絶を訴え続けていく使命があると思っています。ヒロシマは平和な世界の実現を願う原点であります。 後日、学校の焼跡から拾った夥しいお骨。この目で見た、およそこの世の出来事とは思えないあの惨状。幾万とも知れぬ人々が苦しんで命絶えたあの悲惨な姿、戦争犠牲者の声にならなかった無念の声を、生き残った者として、戦争を知らない次代の人たちに語り継がなくてはならないと思っています。(広島市佐伯区在住)(被爆時 十三歳)母の愛に守られて金光 悦子 昭和二十年八月六日八時十五分、その時私は、爆心地から一・五キロ離れた南竹屋町の学校の校庭にいました。十四才で女学校二年生でした。 空襲警報も解除になり、姉と一緒に西蟹屋町の家を出ました。空は雲一つない真夏の暑い朝でした。 当時は国家総動員法により、女学校に入ると同時に学徒動員として勤労奉仕に駆り出され、勉強どころではありませんでした。その日も区画整理による家屋の取壊しの後始末に行くために学校に集合し引率の先生がこられるのを待っていました。誰かが「飛行機が」といったので、皆んな空を見上げました。真青な空にB29が白い飛行機雲を引きながら飛んでいました。警報も出ていないのに、と思った時一瞬あたりが真黄に