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概要

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186の恩人の姿はない。 運命のいたずら、はこんなものだろうか。 犠牲となってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしたい。(追記)この体験記は、私の勝手な解釈や想像を戒めながら乱筆を進めました。至らない事が多いと思っています。事実の相違、指摘など率直なご意見を賜りたい。昭和二十年機械科入学第五十三回電気科卒業私の八月六日中西 淳雄 庭で行われた八時からの朝礼を済ませて、さあ仕事場へというときで「気をつけ、休め」の「休め」の状態でいるときでした。「あっ飛行機だ」という声で空を見上げますと、銀色に光る飛行機が三機見えました。そして、その飛行機からパラシュートが降りているのでした。 その途端でした。空から一面に真っ黄色な光が降ってきたのです。私は瞬間的に、倉庫の下の雨水を流す溝へ飛んで行って伏せました。そこは、切り妻屋根の樋のかかっていない方でしたから、上から何かが落ちてくるという心配はありませんでしたが、勿論そのとき、そのことを見越して飛び込んだのではなくて、後になって分かったことなのですが、何分か何十分か伏